運命の恋~先生を抱きしめたい~
運命の恋
ウトウト眠っていると電話が鳴った。


慌てて飛び起きて電話に出た。


「もしもし・・・」


「錬・・・?」
紅の声だった・・・・



「紅?俺も今声聞きたいって
思ってたんだ。」
嬉しくて舞い上がってる


「あ…のね…」紅の声は少し違って
俺はハッとした。


「どうした?」



「あ・・・琉仁に会ったの・・・
伝言を頼まれて・・・・」



「ちょ・・ちょっと待て・・・
なんで?」

俺は慌てた・・・・
琉仁に口止めはしてなかった
まさか二人が
会うなんて思ってもいなかったから


「あ…今どこにいる?」


「今はパパと食事してる……」
紅の声は暗かった……


「琉仁が何も心配いらないって
言ってたよ・・・・・
生徒に手は出させないからって…
先生のこと訴えるなんて
バカなこともないから安心してって…」


紅はどこまで知ってるのだろう
俺は集中した・・・


「よかった・・・
生徒が恐喝されていて
族の男を殴り倒してしまって
心配してたんだ
そっか・・・助かったよ
彼が口をきいてくれて・・・・・」



「うん…よかったね……」

紅はそう言った。
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