運命の恋～先生を抱きしめたい～

傷ついていた真理子を
突き放すように
教室に置き去りにした自分を
後悔した。



後悔しても
先に立たない


わかっていても
もっと言葉を考えてやれば
よかった・・・・・


そう思った。



入院をして
転移したがんを取り除き
抗がん剤を使う治療をすることになり


次の入院は長くなる


そう言われた。

学校に行って俺に会うことを
楽しみにしている真理子には
入院が長くなるという現実が辛いと
ふさぎこんだと・・・・・・



それだから
進学先を考えられなかったんだ。


もしかしたら
単位がたりなくて
卒業さえも危ないかもしれない。


それなのに俺は
早く考えれとか
まじめにやれとか


真理子の心なんて考えても
なかった・・・・・


「めんどくさいんでしょ」

真理子が言った言葉心に突き刺さる。