運命の恋~先生を抱きしめたい~
「真理子・・・
顔出して・・・・・」


俺はすっぽりとくるまってる
布団を静かにとった。



「やだ・・・先生
顔ぐちゃぐちゃだよ……」



「ほんとだ・・・
たくさん泣いてたんだな。」



「真理子・・・・」



「先生?今とさっき真理子って言った?」

真理子が目を丸くしていた。


愛おしさが込み上げて来て
俺は真理子を抱きしめていた。



「先生?」


「ん?」


「どうしたの?変よ。
私が転移したから?」



「意味なんてないよ・・・・
抱きしめたいから抱きしめた。」



「同情でもうれしい。」


真理子は俺の背に手を
まわして力強く抱きしめた。



「ずっとさ、俺必死で
一線を引いていたんだ・・・・・。
俺は教師で おまえは生徒
それ以上の関係は絶対に
なってはいけないって・・・・・」


熱いものが込み上げてきた。
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