運命の恋~先生を抱きしめたい~
両親が不仲なのは
薄々気がついていた。


同じ専門分野の二人は


大学病院に勤務していた。



すれ違いの生活を送る二人を
見ながら


 ああはなりたくない


そう感じるくらい
たまに一緒になっても
会話もなく
目を合わせることもなく


食事がすむと

各自書斎にもどっていった。


私は一人
リビングに残された。


誰とも話さず・・・・・・。
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