運命の恋~先生を抱きしめたい~
琉仁の腰につかまって


風と一体化した。


このまま死んじゃうんじゃないか
そう思えるスリルが楽しかった。


いつものように
琉仁の家の前にバイクを停めた。



琉仁の家には
スナックのママをしてる
母親が一人


今日も彼氏とやらが来ていた。



玄関においてある靴は
また違う靴だった。


「ババァ また違う男か……」


吐き捨てるように言うと
靴を踏みつけた。



私は
「おじゃまします」


とだけ言って
琉仁の後を追って
階段を駆け上がる。
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