アタシはボクの中に…
そんなたわいもない話をしていたら、入学式の時間になった。
入学式が終わったあと、朋美と教室に向かって行ってたとき…
泰智:美亜乃!!
美亜乃:えっ??あっ、泰智さん♪
振り返ると懐かしい顔。
泰智(ダイチ)さんは、中学の時、野球部でキャプテンをしていた先輩だ。
朋美:(―先に行ってるね)
美亜乃:ありがとう☆
泰智:久しぶりだなー。元気か??
美亜乃:あっはい♪泰智さんも元気そーですね。
泰智:あぁ☆美亜乃がまさか夏香に来るとわなぁ…
美亜乃:そーですか??
泰智:あっ、お前どーすんの??
美亜乃:えっ??なにがですか??
泰智:部活だよ☆
美亜乃:もちろん!!
泰智:だよな☆お前から野球とったら何もないもんな♪
美亜乃:何もって…。
泰智:良かったら、今日、練習見に来るか??
美亜乃:はいッッ☆いいんですか??
泰智:じゃあ、案内するよ。帰り、靴箱んトコで待ってるよ♪
美亜乃:ホントですか??わーい☆
泰智:じゃあ、後でなッッ!!
美亜乃:はいッッ☆
実はアタシはずっと片思いをしてる。
泰智さんに…
野球部の時にひとめぼれしてしまった。
カッコよくて、誰にでも優しくて…
でも…
想いを伝えられなかった。
この学校に来たのも、泰智さんに会うためでもあった。
「泰智さん、いつ見てもカッコいいなぁ…☆」