アタシはボクの中に…



泰智:美亜乃…



走って公園に行くと、そこには先輩がもう着いていた。


泰智:ごめんな、突然…

美亜乃:あの、話って…

泰智:あぁ…




………
沈黙が続き、何分たったのだろう。
先輩が声を発した。


泰智:俺、中3の頃からスキな人がいるんだ…


美亜乃:……




アタシは言っている意味が分かんなかった…。
今、ここで、なぜアタシに言うのかも…



泰智:そいつにさ、3年ぶりに会ったら可愛くなってて…正直ビックリした。

美亜乃:いいですね…

泰智:まさか同じ高校に来て、また一緒に試合出来るなんて思ってなかった。

美亜乃:えっ…??

泰智:なぁ、美亜乃。俺は美亜乃がスキなんだよ…

美亜乃:……。

泰智:なんで、避けるんだよ??








その時、アタシは嬉しかった。
だけど、怒りが込み上げてきた。
それは…
佳奈先輩の事が頭にあったからだった…



美亜乃:……サイテー…

泰智:えっ??!

美亜乃:サイテーですね!!そんな人とは思ってませんでした。

泰智:おいっ!?

美亜乃:アタシがスキなら、佳奈先輩はなんですか??なんで、佳奈先輩と付き合ってるんですか??サイテーです、見損ないました!!!





アタシはそこから走り去った。
先輩に追いつかれないように…
必死に涙をこらえながら…








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