偽りなき恋
目を覚ますと、そこには白い天井にベージュのカーテン。
腕には管が刺さっている。頭には包帯がグルグル巻いてある。


ここはどこだ?


オレは何してるんだ?

病院?


ん?


オレは、誰だ?


急に怖くなり叫びだす男。


すると看護婦と先生が来る。まずは、男を落ち着かせ徐々に話しを進める。

話しによると僕は雨の降る夜中に頭から血を流して道路に倒れていたようだ。
記憶喪失は一時的な物か長期的な物かわからないらしい。
なにか切っ掛けがあれば思い出すかもしれないらしいが今、僕はまったく思い出す事はできなかった。
倒れていた時に身に着けていた物は腕時計にサングラスに衣服。
身分を証明できるような携帯や財布は持っていなかったようだ。
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