偽りなき恋
それから僕たちは時を忘れて話し続けた。

仕事の話しとかリナが通う学校の話しとか。いろいろ話した。



だけどタカシには言えない事があった。


記憶を無くしている事を話せなかった。
言わないといけないと思っていたが、せっかくできた彼女を手放したくないため話せなかった。


空が明るくなりだすまで話し続けた。
僕は彼女を家まで送り、明日は一緒に食事の約束をした。
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