偽りなき恋
睡眠治療
まだ午前中だったので、紹介された病院へ向かった。


小さな病院だった。

先生は50代後半ぐらいに見えて笑顔が似合いそうな優しい顔をしていた。
先生に紹介状を渡し今までの話しをした。


『その夢の声に懐かしさを感じたんですね?』

『・・はい。』

『今、考えられる可能性は記憶が戻ろうとしている事ですね』

『・・あの・・・催眠治療をすれば記憶は戻るんですか?』

『簡単には戻ると言えませんが戻る可能性は上がると思います。』
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