キミとぼくとのあい言葉。【完】
な、んで母さんが‥?
交通事故で死んだはず…
『か‥あさん?』
「冬樹……………」
そっと抱き締めてくれた母さんの手は、本当に暖かかった。
『おれ…母さん死んだって聞いて‥、もうおれを愛してくれる人はいないって…』
無我夢中で話した。なぜだかわからないけど、胸がすっとはれた。
「…私を許してくれるの?」
『ああ。‥たった一人の母さんだもん』
オヤジの意図はイマイチわからない。なぜこの部屋に連れていき‥母さんに合わせたのか。
でもこれで、なんとかなるって思えてきた。
少しずつ…光が照らされる。