キミとぼくとのあい言葉。【完】
なんだよ、結局探さねえとダメじゃ…
「あっ!」
『なんだよ』
「あそこにいる子に聞いてみな。アキの友達のユカちゃんだから」
言われるがままに、ユカという子に近寄って話しかけた。
『きみ、アキって知ってる?』
「…ええ。秋菜なら知ってます」
いきなり話しかけたおれを不審な目で見てくる。
そういえばこの子、
昨日飲み屋に居なかったか?
「あの…アキに用事かなにか?」
『ああ、探してるんだ』
「じゃあそこのカフェでアキを待ちましょうよっ!」
いきなり腕を掴まれ、カフェまで連れて行かれる。
まあ、いいか。アキが来るなら探す必要もないし一石二鳥だ。
おれは営業スマイルをしたまま
ユカという女に着いていった。