キミとぼくとのあい言葉。【完】
「…あたしは、フユがすきなの‥っ。桜庭じゃない、フユ自身…んんっ」
もう何も言わせない。
その一心で何度も、何度も口付けした。
絶対に…離さない。
アキがおれをキライになっても、‥おれがスキでいる限り。
ふと我に返ると、苦しそうにアキが肩を叩いていた。
『あ…悪い、つい』
「…ここ階段っ!下にお母さんいるのっ」
顔を真っ赤にしてぶつぶつ言うアキ
『じゃあ部屋ならいい?』
おれの言葉に、さらに真っ赤にして俯くアキ。
このすべてが愛おしい。