MY プリンセス
「晃。この子、気づいてなかったみたいだよ」


「だろーな…」


呆れたように晃が言った。





ふと時計を見ると7時45分だった。


「学校遅れちゃうっ」


これを機会に逃げようと思ったんだけど…








「だーいじょーぶ」








ポンッと肩に置かれた手がそれを許さなかった。


「遅刻しても、お祖父様がなんとかしてくれるよ」


「………お祖父様?」


「ん?言ってなかったかな。僕らのお祖父様はこの学園の理事長なんだよ」



「理事長……」



「だから安心してね」








『ねっ』って笑顔で言われても…








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