MY プリンセス
*
「ハッ、はあっ…」
晃がいつもいる屋上に続く階段を上っているときに、また軽い発作が出た。
「はあっ、ハ…ッ
クソッ」
ドンッと壁を叩く。
時々この体が忌々しくおもってしまう。
自分の好きにはならない体。
僕を制限する体。
手術が成功する確率は五分五分。
むしろ成功率は高い方だと思う。
でも、もし失敗の50%の方に当たったら…っ
そう考えると手術を受けるのが怖くなった。
晃は僕に手術を受けてほしいんだと思う。
でも…
僕は……