MY プリンセス









「ハッ、はあっ…」



晃がいつもいる屋上に続く階段を上っているときに、また軽い発作が出た。


「はあっ、ハ…ッ


クソッ」



ドンッと壁を叩く。


時々この体が忌々しくおもってしまう。



自分の好きにはならない体。

僕を制限する体。





手術が成功する確率は五分五分。


むしろ成功率は高い方だと思う。









でも、もし失敗の50%の方に当たったら…っ










そう考えると手術を受けるのが怖くなった。


晃は僕に手術を受けてほしいんだと思う。








でも…


僕は……






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