私の愛した先生

醜い愛

この恋を愛だと認めてくれなかった…


頭では分かっていた。


だけど、体がそれを拒否する。

友達がよく

『先生に愛をぶつけなよ』
とか

『先生と一つになりなよ!』
とか


面白そうに言う。


誰よりも、それを願ってるのは私なのに………


先生が話かけて来る度
恥ずかしくて胸が張り裂けそうになる。

先生の前では冷静でいられない。その事がバレるのが嫌でつい、目を反らしたり、思ってもない事を言ってしまう。



どんなに足掻いても、もがいても先生が好き。


きっとそれだけは変わらない。

でもね。先生は私だけを見てる訳じゃない。それに、1生徒にしかならないンだょ………先生にとって私は…………卒業したら、関わりすらなくなる。
教師だから、同じ町に居続ける訳でもない……


解ってたンだ。最初カラ。


叶わない恋だという事も


先生が私だけを見てくれるはずがないって事も


友達が面白半分で言ってる事も

全部、知ってた。


だけど、自分カラ、この想いを消す事は出来ない。


醜い愛だ。愛は醜い。


叶うはずがない………愛など、あっても仕方ない。
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