【ホス恋・完結編】
通りすがりのタクシーを止めて店へと急ぐ。 "ゆっくりおいで"

って言われてもね…。

普通は焦るやろ…。

店の近くの大通りでタクシーを降りて店まで走る。

勢い良く店のドアを開ける。

「遅くなってすいません!!」

開けてすぐの所にいた店長がビックリしていた。

「おはよ。今日休みじゃなかったん…?」

「へ?違いますよっ!」

慌てて調理場へ向かう。

真希に"休んで良かったのに"と言われながら準備をする。

「大丈夫なん?」

智が近付いて来た。

「うん!!いっぱい寝たから!」

笑顔で答えると頭を軽く撫でてくれる。

「でも夕方は行くからな?」

「…はぁい…」

撫でた手をポンポンとして仕事に戻る。

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