【ホス恋・完結編】
靴は入口で脱ぎ、用意されたスリッパに履き替える。

待合室の片隅にはベビーベットが置いてあり、そのすぐ近くには子供が遊べるスペースもあり、"授乳室"とかかれ、カーテンで仕切られた部屋もある。

慣れない風景に戸惑いながらも冷静を装う。

するとすぐ隣に小さな赤ちゃんを抱え、小さな子供を連れた女の人が座った。

抱えられた赤ちゃんはすやすや眠っていた。

お母さんが赤ちゃんをソファに下ろすと"ふぇ"と小さな声で泣く。

…可愛い…!!

智と2人で食い入る様に見ていたんだろう…一緒にいた子供があたしと智に話しかける。

「かわいいやろ~?あたしの赤ちゃん!」

そう言う女の子はニコニコと得意気。

「マユちゃん辞めなさい!…すいません…」

恥ずかしそうに謝るお母さん。

「いえ…」

お母さんに返事をして女の子に話しかける。

「マユちゃんは赤ちゃん好きなん?」

「うん!大好き!!」

「そっかぁ~可愛いもんね?」

「うん!!お姉ちゃんもお腹に赤ちゃんおんの?」

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