【ホス恋・完結編】
「アイさんって呼んでイイですか?」

「…はぁ…」

「アイさんとレイチャンは何友達ですか?」

チラッとレイチャンを見るとヘルプに付いてくれた人と盛り上がってた。

「…同じ店で働いてて…」

「そぅなんですか!?じゃあ今日は仕事帰り?」

「…はぁ…」

葵くんは19歳で、先月この店に入った新人さん。

まだ慣れてナイ、初々しさと…智によく似た雰囲気が気を紛らわせてくれた。


しばらくすると楓が戻って来た。

「ごめんな。遅くなって…」

「ううん!あたしは大丈夫やで~!!アイも葵もおるし~!他回っといでよ?」

笑顔で楓に手を振るレイチャン。

楓は申し訳なさそうに"ごめんな"と、また別の席に向かった。

その後姿を寂しそうに見つめるレイチャン。

レイチャン…ホントは楓と一緒に居たいのに…。

「…すごいですよね…レイチャン…」

隣で葵がそっとつぶやいた。


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