【ホス恋・完結編】
とっさにレイの腕を振り払い階段をかけ降りる。

階段の隅にうずくまる美咲を見ると頭より先に、体が動いていた。

「どうした…?」

「…ごめ…なさ…足…滑らせた…」

「…足滑らせた…?って…階段から落ちたんか…?」

「ん…ちょっと…」

強がってはいるけど、チカラ無いセリフ。

…冷や汗…?

「…智……お腹…痛い…」

必死で俺の両腕にすがる美咲。

「…美咲…?」

そのままそっと目を閉じる。


「美咲…?
おい…?目ぇ開けろよ…?」

腕の中の美咲を必死でゆする。

「……美咲~~!!!!」

< 163 / 236 >

この作品をシェア

pagetop