【ホス恋・完結編】
-ピ-ポ-ピ-ポ--
美咲が目を閉じてしばらくすると救急車のサイレン。
…何…?
…これは何やねん…?
…美咲はレイを迎えに行っただけやろう…?
あり得ない状況に付いて行けない。
「患者さんこちらへお願いします」
駆けつけた救急隊員が慣れた手つきで美咲を担架に乗せる。
「え~…この中に親族の方は…」
救急隊員が俺と店長とコウとレイを見渡す。
「俺…一緒に住んでます…」
「ではこちらお願いします」
救急隊員に連れられ救急車の中へ。
同様して頭の回らない俺の変わりに、店長が救急隊と話していた。
話が終わると救急車がサイレンを鳴らして走り出した。
「先ほど一緒に居られた方が後で駆けつけてくださるそうですよ。」
俺の不安を察したのか、隣に座った救急隊員が話しかける。
「そうですか…あの美咲は…?…お腹の子は…?」
「今はまだ何とも言えませんね…ただ…出血がありましたし…」
「……………。」
しばらくするとサイレンが止まり、後ろのドアが開けられた。
美咲のベットが運ばれるのに付いていく。