【ホス恋・完結編】
「…とりあえず…それ食べたら荷物置きに行くやろ?」

運ばれて来たタマゴサンドにガッついてるあたし達に話しかける。

「…そぅ言えば…歌舞伎町まで来たけど…あたしらドコに泊まるん?店から遠い…?」

レイチャンからは近くのホテルって聞いてたけどなぁ…。

「出たら案内するわ」

笑顔のマネージャー。

「ここから近いん?」

「ん~まぁ徒歩圏内?」

「へぇ…」

「歩いて行ける距離やったら良いやん!!」

食べ終わるとすかさずマネージャーに伝票を渡すレイチャン。

「はぁ!?」

と怒りながらも受け取ってレジに向かう。

…cocoで働いてた時は…毎日こんな風に過ごしてたなぁ…。


喫茶店を後にしてマネージャーに付いていく。

あたしとレイチャン2人分の荷物を軽々引きずりながら歩く。

おしゃべりしながらマネージャーの後を歩く。

…あれ…?

「…なぁ…」

不思議に思ってレイチャンに伝え様とすると先に口を開いたレイチャン。

「…こんな所にホテルあるん…?」

あたし達は歌舞伎町から少し離れた"住宅街"を歩いていた。


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