【ホス恋・完結編】
「…なぁ…オーナーと何かあったん?」

……。

…やっぱり…鋭いレイチャンにはお見通しやなぁ…。

「ん~…何も無いけど…ただ…」

「"ただ"なに?」

「…ただ…"オーナーの彼女"の立場としては…今さら…働かれへんやん…?」

「……………。」


目が点。開いたクチが塞がらないレイチャン。

「…はぁ~~~~!?」

慌ててレイチャンのクチを両手で塞ぐ。

「し~!!声大きいってば!!」

「ちょっと待ってよ!?どぉゆう事!?…あたしが仕事誘ったから!?」

興奮して勢いよくしゃべるレイチャンをなだめる。

「違うよ!…ずっと考えててん。でも…離れるきっかけも無くて…」

「意味わからんねんけど!?なんで別れなアカンの!?……!!…もしかして…また淳サンがらみ…!?」

「違う違う!!」

話しに夢中になって気が付くと、昼間マネージャーに連れて来られたマンションに着いていた。

慌ててタクシーを降りる。

「…とりあえず戻ろ…?…中入ったら…ちゃんと話すから。」

「…わかった…。」




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