【ホス恋・完結編】
美咲をマンションまで送る。

「次…いつ会える?」

不安そうに聞く美咲。

「俺はいつでも良いよ?」

頭を撫でてそう言うと美咲は鍵を取り出した。

ぬいぐるみやオモチャが付いててガチャガチャうるさい。

その中から器用に1本の鍵を取り出して俺に差し出した。

「これって…」

「うん…これは智の為に作った物やから…持っててくれる…?」

美咲が差し出したのは以前、俺にくれた美咲の部屋の鍵だった。

「俺が持ってて良いん?」

「…智に持ってて欲しいから…」

「ありがと…」

そっとキスをして美咲は車を降りた。

俺は優しい気持ちで美咲の後ろ姿を見送った。

…どんな出来事が待ち受けてるかも知らずに…

これからの未来に期待して…。

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