ドライヴ~飴色の写真~
 私は、勢いよく事務所を飛び出した。

 飛び出したものの、行くところが無いことにすぐに気づく。

 喫茶《シャギー》は、夜はBAR《レイヤー》として、より一層怪しい光を漏らしている。

 仕方なく、私はその鈍い扉を開けた。
< 108 / 137 >

この作品をシェア

pagetop