ドライヴ~飴色の写真~
「ただいまー」
私はそう言ってソファに腰をかけた。
篠さんが向かいに座った。
「おかえり、なぎさん」
私は、篠さんの顔を見た。
とても、優しい表情だ。
「篠さん…よく犯人が十雨くんだって気づきましたね。あの暗号、絶対篠さんには無理だと思いました」
「オレは暗号でわかったわけじゃない」
「ですよね! やっぱり! えっ、でもじゃあ、なんでわかったんですか」
篠さんは一瞬不満そうな顔をしたが、咳払いをして、話し始めた。
「なぎさんのもとに送られてきた写真には、制服姿が全くなかったのがずっと気になっていた。
制服で写っている写真は犯人が持ってると考えた場合…なぎさんの制服姿にこだわっている人物、と考え始めたんだ。
その頃から、一つ、あることが気になり出したんだ。
ほとんどみんながなぎさんのことを、田中さんと呼ぶのに、たった一人だけ、必ず<先生>と呼ぶ人物がいた。
それが十雨良人だった」
私はそう言ってソファに腰をかけた。
篠さんが向かいに座った。
「おかえり、なぎさん」
私は、篠さんの顔を見た。
とても、優しい表情だ。
「篠さん…よく犯人が十雨くんだって気づきましたね。あの暗号、絶対篠さんには無理だと思いました」
「オレは暗号でわかったわけじゃない」
「ですよね! やっぱり! えっ、でもじゃあ、なんでわかったんですか」
篠さんは一瞬不満そうな顔をしたが、咳払いをして、話し始めた。
「なぎさんのもとに送られてきた写真には、制服姿が全くなかったのがずっと気になっていた。
制服で写っている写真は犯人が持ってると考えた場合…なぎさんの制服姿にこだわっている人物、と考え始めたんだ。
その頃から、一つ、あることが気になり出したんだ。
ほとんどみんながなぎさんのことを、田中さんと呼ぶのに、たった一人だけ、必ず<先生>と呼ぶ人物がいた。
それが十雨良人だった」