恋する乙女
第一章~過去と現在~
窓の向こう、空に広がる雲を眺めていた。
いつものようにダルそうに座っているあたし・・・。
「ナツ~!
図書室行こ~」
誰かが声をかけてきた。
上半身だけ振り返って、
「あんなクソ真面目っぽい所、誰が行くか!」
即答。
身体を向き直した。
「ねえ!
ナツ!
ドッヂやろーよ!!」
するとまた別の奴が声をかけてきた。
また上半身だけ振り返って、
「は―っ!?
女子へぼいのばっかじゃん!!」
これまた即答。
だいたい高1でドッヂってダサすぎる・・・。
身体を向き直し、頬杖をついた。