ぶたさん3
 ビクッとしてうしろをふりむくと、笑顔のねこさんが立っていました。 ぶたさんが見ている紙を見て怒るでもなく、むしろジチョウしたように笑うと、ああ、見られちゃったかー、とロレツの回りきらない口調で話し出しました。

 まとまったお金が必要で、それが今手元にないこと。 仕方ないからお金を借りること。 でも、借りるためにはレンタイホショーニン、という自分がお金を返せなかったときに立て替えてくれる人が必要なこと。 それを誰かにたのむことが出来ず、途方にくれていること。 ねこさんが話してくれた内容は、だいたいそんな感じです。
< 54 / 114 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop