ぶたさん3
 話しおえて一息つこうと酒ビンに手を出したとき、ねこさんは思わず声を上げてしまいました。 聞きおわるや否や、ぶたさんが契約書に署名をしているじゃありませんか。

 おどろきのあまり、ねこさんはぶたさんにつめより、それがどういうことかわかってるの、私が返さなかったらぶたさんが迷惑するのよ、とどなりちらしました。 笑顔でニコニコのねこさんしか知らないぶたさんは、むしろその表情にビックリしました。 が、後悔や不安な表情は一切うかべていません。
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