先生との恋愛講座
「おい。竹下?俺だ。皆沢だ…。みんなの顔をみて、きっとまた辛いことを思い出すかもしれない……。でもな…いつまでも、いつまでも、みんなに顔を合わせないで、二度と会えなくなるのは、悲しくないか?辛い経験にはあったけど、全てがそうなわけじゃないよな?ちょっとは楽しく過ごしてきた奴もいるだろ?……もしないなら、これからまた作っていけばいい。ここにいるみんなはどんな気持ちでここにいるか、わかるか?」
「………」
1度も返事がないが、先生はかまわず話し続ける。
半分くらいの生徒が諦めかけてるのに先生だけは決して諦めない。解決するまで先生は放っておかない。
他の先生はすぐになげだすのに……
先生は凄い。だから先生は人気者なんだ。
「竹下。わかるよな。みんなはお前に会いたいんだ。話したいんだ。謝りたいんだ。謝っても許せないかもしれない………でも、そんなこと誰にでもある。生きてる時間はながいんだから、なにもない人生なんてつまらない…。今回のことがあってお前は強くなれると思う。正直なことを全部吐きだして、スッキリして思い出を作っていく…。それが人生だぞ!」
先生はそんなことと言ったが、きっと竹下君にとってはそんなことだけではないと思う。
そんなの、言った本人の先生はわかってる。
先生は今回あったことは人生の中の長い時間の中の1つのこと。と言いたいんだ。生きていればこんなこといくらでもある。
今かえていけば、絶対後悔しない。
今このままにしたら絶対後悔する。1つのことをずっとひきずって生きたら、全然面白くない。
一歩踏み出さなきゃだよ。
竹下君……。