僕の唄君の声


「ね、ねぇ‥」


状況が掴めず、私に背中を向けている玲を呼んだ。


「んあ?」

「いや、んあ?じゃなく、て‥」



振り返った玲を見ながら説明を求めるていると、ふと玲の顔の横にあった足が目に入った。(決して幽霊じゃない、絶対違う。)

それを辿って上へ上へと視線をずらせば、




玲がいた。





いや、そのままの玲なのではなくて、


「‥え、ミニ玲?」


そう、小さくなった玲がいた。





「れいくん、この人だれ?」


玲に肩車されているミニ玲(仮名)は
私がびっくりしているのにも関わらず、
玲の髪をクイクイと引っ張り玲に尋ねた。


「あー‥、大好きな人」





そして爆弾を落とした、玲。





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