僕の唄君の声
2
――――――…‥
ガラッ
「あ、おはよー」
「おはよーう」
次の日。いつも通り、教室の扉を開け、華己と挨拶を交わす。
「壱葉、課題やったー?」
「まあ、一応。」
「うっそマジでっ」
「マジ。まあ、頑張れ」
「はあ、最高に最悪。」
ガラッ
「「たのもー」」
「「…‥は?」」
「あ、発見。おい、奏。…‥奏輔!茶髪ギャル発見した。」
「え?あ、ほんとだ。玲さんきゅ!」
え、誰誰。この2人組さんは。やけにイケメンだし。あーあ、世の中って不公平だよね。その整い加減、クラスの駄眼鏡くんたちに分けてあげればいいのに。
「ねぇ華己。この2人誰…って、あれ?」
男子生徒2人組から目を離し、華己に視線を移した、が華己はそこにはいなかった。
「華己ちゃん、だよね?」
「は、はい」
華己の声がする方を振り返ると、ダークブラウンの髪色の人と話している華己がいた。
―――――――…‥誰、なんだろうか。
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