僕の唄君の声

（玲視線）


ダンダンッ

「周り見ろ！」
「ディフェンス動けてねェぞ！」
「迷ってるヒマねェぞ！」


ピーッ

「集合ー！」

パタパタ…

「小川、自分の役割考えろ。全く無意味になってるぞ。」

「っス！」


「山田ー、周りの状況は常に把握しとけ。ボール持ってから把握しても遅ェぞ。」

「分かった」


「山岸、シュート率あげろ。嶋、周りに気ィとられすぎ。集中しろ。佐藤、体格良いんだからそれ生かせ。……あとは全体的にスピード感と繊細さが足りねェな。」

「「「ッス！」」」


「じゃ、５分休憩なー。」



コート内でやっている試合を見ながら、注意点を見つけ、それを伝える。いつものようにそれを何度か続けていた。
部員にも疲れが見えてきたので少しの休憩をとろうと声を張り上げれば倒れ込むように、部員が座った。







グルリと周囲を見渡せば、キャーキャー言う女子がわんさか居て。ハァとため息を零しながらウンザリする。



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