恋色想い




「で、今日は何する?」


くるりと振り返って、颯が首をかしげる。



…かわいい!!
日頃ツンとかっこつけているだけに、こういう仕草は反則だ…。




「碧衣?聞いてんの?」

呆れ顔の颯にデコピンされて、やっと我に返った。




「いったーい!」

私がおでこを撫でながら声を上げると、颯は意地悪そうに笑う。


「ぼーっとしてるからだよ!」




…私服だと、怒れないじゃん。





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