恋色想い






「ゆうり…」




ゆうり、と呼ばれたその人は、颯を見つめている。





颯は…
視線を揺らしてゆうりさんから目をそらせずにいる。






一瞬にして、二人には私の知らない深い深い想い出があることを悟った…。




ざわざわと騒がしかったまわりの音が消えて、ただ流れていく静寂に包まれる。





私は…
二人から目が離せなかった──…









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