恋色想い



あー…
絶対目腫れてるよ…。



帰り道、私は早足で駅のホームを歩く。
腫れた目なんて、誰にも見られたくないし…。







「あ、の…!」


歩いていると、聞き覚えのある…
柔らかい声が響いた。





…忘れない姿。


「…ゆうり…さん…。」




そこに立っていたのは、釉梨さんだった。







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