恋色想い




「う〜ん…でもさ、まだ好きでいていいんじゃない?無理に忘れる必要、ないと思うけどな。」

愛美が言う。




「いいのかな…。」




「だって…碧衣にそれだけいろんなものくれた人だもん。簡単に忘れられないと思う。だから、碧衣は自分の気持ちにすなおでいていいと思う!」




愛美がにっこり笑う。






そうかな。
そうだよね。




ねぇ颯。
迷惑かけないから…
だから…、
私が納得いくまで、好きでいさせてね…。






夏の太陽を見上げながら、私は心の中で呟いた──…










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