恋色想い





「あ!雪だよ!」



繋いだ手をぶんぶん振りながら、私ははしゃぐ。




「雪ごときで騒ぐなよガキ。」


「いいじゃんか!」





私は颯に向かって舌を出す。






「ま、碧衣のそういうところがいいんだけどな。」



颯はそう言って、今までで一番優しい笑顔をくれた。






< 211 / 230 >

この作品をシェア

pagetop