恋色想い






駅ビルはキラキラと眩しすぎるほどに光って、みんな幸せそうに笑っている。




そんな中、あたしたち二人は寒いを連呼しながら張っていた。





「こーいうときはあんパンとイチゴミルクだよね。」


あたしが呟くと、春菜は
「私はコーヒー牛乳派だわ。」
と呟いた。






「…それにしても、寒すぎるんだけど。」





あたしが鼻水をすすったその時、春菜がいきなりあたしの肩をバシバシ叩いた。



「ちょ、春菜痛いって。」


あたしが言うと、春菜が興奮気味に言った。





「碧衣と颯君だよ!!!」








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