恋色想い
かなりのイケメンだ。
そこらへんの男子に比べれば、ダントツだ。
「ちょ、碧衣ズルくない!?」
「あんなイケメンをわざわざ一回手放したっての!?あり得ないっ!!」
あたしたちは口々に騒ぎたてる。
お互いの肩をバシバシ叩いて、言いたい放題言った。
「…あれ?愛美と春菜?」
そのとき、碧衣の声が聞こえてくる。
「碧衣!偶然!」
春菜は超自然に碧衣ににっこりと笑いかける。
…恐るべし、春菜の女優な態度。