恋色想い





「愛美…」


碧衣は瞳に涙をためながら、満面の笑みであたしを見た。





「私、すっごく幸せだね。すっごくいい人に囲まれてるもん。」




「碧衣…。」



やだ…
こっちまで泣きそうじゃん。






「あ!紹介するね。えと…」


「碧衣の彼氏の颯です。」



涙をふきながら、照れて紹介しようとする碧衣に続けて、颯君がペコリと挨拶してくれる。





「愛美です。」

「春菜です。」




あたしと春菜はあわてて頭を下げかえした。






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