恋色想い
「…。」
友達の愛美(あいみ)は、今日はご機嫌ナナメのようだ。
…こっちは、毎朝機嫌損ねないように気ぃ使ってんだから、ちょっとぐらい気使ってよ。
そんな本音を隠して、私は笑顔で愛美に話し掛けた。
「あーいみ?どうしたの、今日は。なんかあった?」
とびっきりの声で、私は愛美に尋ねる。
「…眠い。」
…そーですか。
それはどうも。
私はこめかみを噛み締めながら笑う。
…付き合ってらんないし。