恋色想い
「ごめん…はぁ…なにやってんだろ俺。ホントごめん。」
ため息まじりに、颯は呟く。
「いいけどさ。なにがあるのか私にはさっぱり分かんないんだけど…。」
颯が何に対して謝っているのかもよく分かっていない私。
颯、どうしちゃったんだろう…?
「碧衣、好きな場所ってある?」
今度はワケのわからない質問がとんできた。
「好きな場所ぉ?うーん…海、とか?って、漠然としすぎてるよね…。」
そう言って苦笑いすると、颯の口角がスッと上がった。
「海ね。分かった。じゃあ、ついてきて。」
「いったい、なんなの!?」