たた・・・君を。
Side 裕樹
学校の帰り道、くみの姿を見つけた。
くみは相変わらず俺を〈翼〉と呼ぶ。
くみとの初対面でくみは
〈裕樹くんっていうんだね。けど、なんか翼って感じする〉
それからというもの、くみは俺を〈翼〉というようになった。
始めは全然、会話なんてしなかったけど、だんだんと会話が増えてきて、俺たちは仲良くなった。
校内でも有名なくみと付き合えた時は、すげー嬉しくて、眠れもしなかった。
「…うき………裕樹!」
「!!っ。なっ何??」
「何ぼーっとしてんだよ。くみこのこと考えてんの??笑」
よく一緒にいる海がからかいと笑いを交えてそう言った。
海は俗に言うチャラ男である。
海は茶色の髪で、前髪が長い、で、目が細く、上につっている。
「っるせ。ちょっと魂抜けてたの」
「なんだよそれ」
海は笑いながらコーラが入ったコップをいじっている。
「くみ…元気だった??」
敦司が言う。
通称アツ。
敦司は甘いマスクで、なんか…良い匂いがする。
野球と体操が趣味で、夏希という彼女がいる。
「うん。元気だよ」
「そっか。ならよかった」
「くみって最近、忙しいの??俺、会いたいんだけど」
チャラ男の海はぶっちゃけくみを狙っているらしい。
「諦めろよ。お前のことなんか相手にしないぜ」
「分かんねーじゃん。俺、ああゆー男に興味がなさそうな子をおとしたいんだよねぇ。俺、嫌でも女のこ寄ってくるし」
それはチャラい女だろ!っと、心の中でつっこんだ。
「お前、まさかマジなの???」
海は特定の〈彼女〉というものをつくったことがない。
「んなわけねーじゃん。ただ、おとしたいだけ。俺がマジになるわけねーじゃん」
「元カレの前でそれを言うなよ」
敦司は苦笑いでいう。
「あっ。付き合ってたんだっけ??2人って」
何の悪気もなさそうに…いや…あんのか?
「そーだよ。お前いっぺん口縫うぞ」
「可愛い顔して言うこと怖いね~」
「も~!うるさい!!」
なんだよ。海…今日機嫌悪くない???
学校の帰り道、くみの姿を見つけた。
くみは相変わらず俺を〈翼〉と呼ぶ。
くみとの初対面でくみは
〈裕樹くんっていうんだね。けど、なんか翼って感じする〉
それからというもの、くみは俺を〈翼〉というようになった。
始めは全然、会話なんてしなかったけど、だんだんと会話が増えてきて、俺たちは仲良くなった。
校内でも有名なくみと付き合えた時は、すげー嬉しくて、眠れもしなかった。
「…うき………裕樹!」
「!!っ。なっ何??」
「何ぼーっとしてんだよ。くみこのこと考えてんの??笑」
よく一緒にいる海がからかいと笑いを交えてそう言った。
海は俗に言うチャラ男である。
海は茶色の髪で、前髪が長い、で、目が細く、上につっている。
「っるせ。ちょっと魂抜けてたの」
「なんだよそれ」
海は笑いながらコーラが入ったコップをいじっている。
「くみ…元気だった??」
敦司が言う。
通称アツ。
敦司は甘いマスクで、なんか…良い匂いがする。
野球と体操が趣味で、夏希という彼女がいる。
「うん。元気だよ」
「そっか。ならよかった」
「くみって最近、忙しいの??俺、会いたいんだけど」
チャラ男の海はぶっちゃけくみを狙っているらしい。
「諦めろよ。お前のことなんか相手にしないぜ」
「分かんねーじゃん。俺、ああゆー男に興味がなさそうな子をおとしたいんだよねぇ。俺、嫌でも女のこ寄ってくるし」
それはチャラい女だろ!っと、心の中でつっこんだ。
「お前、まさかマジなの???」
海は特定の〈彼女〉というものをつくったことがない。
「んなわけねーじゃん。ただ、おとしたいだけ。俺がマジになるわけねーじゃん」
「元カレの前でそれを言うなよ」
敦司は苦笑いでいう。
「あっ。付き合ってたんだっけ??2人って」
何の悪気もなさそうに…いや…あんのか?
「そーだよ。お前いっぺん口縫うぞ」
「可愛い顔して言うこと怖いね~」
「も~!うるさい!!」
なんだよ。海…今日機嫌悪くない???