たた・・・君を。
「お前、名前くらい名乗れよ」

女の子の後ろから男の人がでてきた。

……アツだ。

「!!アツ…」

「おはよ、くみ。紹介するよ。こいつ、俺の彼女の夏希」

女の子はニコッと笑う。

「そうなんだ。よろしくね、夏希さん」

「夏希でいいよ~!」

「……じゃあ、夏希」

何か…めちゃくちゃフレンドリー。

ショートな髪をコテで毛先だけ巻いてある夏希は、メイクがばっちりだ。


「夏希は、くみに憧れてんだよね。だから、理系選択しようとしたんだけど、理数ムリだ
から、文にしたんだって」

アツはなれた手付きでネクタイを緩めながら言う。

「哀川さんって、すごいよね!学校始まって以来の天才だって、みんながいってるよ。あ
たしに勉強教えてね!」

夏希はそういうとアツと腕をくんで昇降口を後にした。

「さっすがくみ!有名だねぇ」

マリは関心している。









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