たた・・・君を。
いきなり何をいうのかと思ったら…

あたしは無視して掴まれた腕を振り払おうとしたけど力が強くてなかなか放さない。

「……痛いんだけど。放してくれない???」

海の細い目は自信に満ちあふれている。あほくさ。

「俺と、付き合ってくれるよね??」

「…は?どこに??」

「じゃなくて、カレカノ」

どこまでもチャラい男だ。あたしはあまり関わらないようにしてたつもりなんだけど…

「あっそ。興味ない。放して」

あたしは思いっきり腕を振り払うと、走って教室からでた。

マジ勘弁!あたしの評判まで落ちるじゃん!!

靴箱から乱暴に靴を取り出すと、急いで自転車置き場へと向かった。

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