たた・・・君を。
「くみは、何飲むの??」

「あたしは…キャラメルマキアート」

「俺…キャラメルカプチーノで」

店員さんに注文すると、翼は携帯を開き、一瞬固まった。

「どうしたの??」

「いや…何でもない」

あきらかに唇がひきつっている。

「もしかして…告白??」

図星だったのか、翼は頭をかいた。

「あ゛~……うん」

「相変わらずモテるね。今月何人目??」

「………20」

………!!は!!!?

「20人!?ヤバくない!!?」

いやいや…20人はやばいでしょ。んで、全部フってんのかな。何か…可哀相だな……

「…俺、なんもしてないのに。ちょっと話したくらいでこれだぜ?勘弁勘弁」

はぁーとため息をつき、店員さんがもってきてくれた飲み物を口にした。



「くみ…時間大丈夫??」

時計をみるともうすぐで時計の針が15分を指す。

「あっ。そろそろいかないと…」

あたしは飲み物を一気飲みするとカバンを手に取った。

「俺、このあと海たちと会うから。気をつけて帰れよ」

「うん!じゃあね」

あたしはカバンを持つと、溜まり場に向かった。


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