はつこい
終業式
「はぁ、暑い…。 ったく何で今日はこんなに暑いのよっ！」

ジリジリと照りつける太陽の下、あたしは汗でカラダにへばりついて気持ちワルい制服に嫌気がさしながら家に向かって歩いていた。

こんなことなら毎日マジメに教科書持って帰るんだった…。

日頃から置き勉してると、こういう時にツケがまわってくる。


ただえさえ暑いのに、重い荷物を持って歩くと
確実に暑さが２割増になる。

ミーンミーンとけたたましく鳴いてるセミを恨めしく横目に見ながら段々近付くていく家を待ち遠しく感じていた。


あたし　香月翠　高校1年。ただいまの　不快指数　とっくに100％を越えてます。

明日から夏休みだってのに、こう暑くちゃ遊ぶ気も起きないよ… 。





友達は夏フェスやら、海水浴やらと終業式の当日まで教室で「夏休みの計画」というものを練っていたけど、あたしは絶対パス…。







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表紙・目次

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