執事と王子とそれから…私!?
*そのいち*
そんなわけで結局受かってしまった私。
――普通の公立に通いたかったな…。
そんな事を考えるが後の祭り。
突っ立っていても仕方がないので、私は校門から遥か遠くに見える校舎へと足を進めた。
行く手には学校らしからぬ噴水やオブジェなど、目を疑うものがかなり多い。
それだけではなく周りにいる生徒たちは、有名なデザイナーが手がけた(らしい)スタイリッシュな制服をしっかり着こなし、いかにも『お金持ちですわ!!』オーラを漂わせている人ばっかり…。
――やっぱり私場違いだよ…。これも全部作者のせいだッ!!
(す、スミマセンつばめ様…)