そして少女は蒼空に唄う
◆ 第一章───始まりの輪舞曲◆

プロローグ

───他人というものを、私は遠くに感じていた。



だって、私の傍には誰もいなかったから。



だって、私には唄う役目しか与えられなかったから。



・・・貴方に出逢ったのは、そんなとき。



あれは、麗らかな春の日でした。
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